東横病院内でミサを捧げていた人々をきっかけとして、1958年アトンメント会が武蔵小杉に設立した教会です。


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4月のメッセージ
出会い

トゥ神父

 長引くコロナ禍には言葉もないほど疲れ切っています。コロナの先行きが見通せないばかりではなく、また新しい変異株が出て来るに至っては人間の我慢も限界に近づき生き抜くことが出来ないのではないかと不安が募ります。しかし、4月に入りますと、この時期ならではの楽しみである桜の満開や春の便りを待っているのは日本人だけではありません。多くの外国人も桜の花に出逢えると、どれほど幸せな思いに満たされ、癒されることでしょう。広い青空一杯に花の咲いた枝を広げる美しい景色に出逢うと、ラッキーと心が躍ります。因みに、私は教会中庭の聖母マリア像とキリスト像の芝生の緑が見せてくれる美しさと芽吹きの力に心が癒され、ささやかな希望が生まれてくるように感じます。まるで、私の心も新たに生まれ変わるかのようです。
 日常生活の中でも学校へ、社会へ、更なるステージへと、この素晴らしい景色の中で新たなスタートが切られています。新しい環境や人間関係に不安を感じたり、ドキドキしたりするでしょう。でも、自然を通して神様がこれほどに祝福してくださることを信じていれば、心配することはないと思えるのではないでしょうか。「人生とは出会いである。その招待は二度繰り返されることはない。」という言葉を通して出会いに感謝し、誠意をもって接するよう心掛けたいものです。
 教会は間もなく復活祭を迎えます。入信の秘跡を通して新しい仲間を迎えました。この出会いを生かして一人ではなく、共に神のみ旨を果たしていけるよう力を合わせましょう。そのための人事異動も行われます。「会って、知って、愛して、そして別れていくのが幾多の人間の物語である」という言葉がありますように、出会った途端に別れが始まっていますが、そこには希望への明るい兆しが生まれます。だからこそ、復活されたイエスと出会った弟子たちの人生は変えられ、生きる意味が新たにされて喜ばしい希望に満たされることが伝えられているのです。「すると、二人の目が開け、イエスだと分かったが、その姿は見えなくなった」(ルカ24,31)とあるように、エマオへの道で復活されたイエスの姿は見えなくても、彼らの心の中には、信じる心が燃えていました。復活されたイエスとの出会いは、二人の弟子の人生を変えました。二人の弟子の「鈍い心」を「燃える心」へと変えたのは、復活されたイエスとの出会い、しかもみ言葉との出会いでした。何より大事なことは、絶望の中でも、エマオの二人の弟子には、復活されたイエスに会いたい、という心があったからこそ、追いかけ話しかけて来たイエスに対し、心を開いて情熱的に対話することが出来たのです。
 私の中原教会での四年間はあっという間でした。様々な出会いや経験を通して成長させて頂いたばかりか、自分自身の弱さにも気づかせて頂くことが出来ました。四年間の道のりの中でその半分以上がコロナ禍でしたので、一人ひとりの皆さんと十分に関わり交わることができず、残念にまた申し訳なく思っております。もともと気が短くてせっかちな性格の私です。無意識のうちに多くの方々の心を傷つけてしまい、不快な想いをさせて終わってしまうこともあったことでしょう。申し訳ありません。私自身にとって、この四年間の日々を振り返りますと「魅力的な人に出会うたびに、礼儀正しさ、謙虚さ、自然ににじみ出るやさしさなど、素敵だと思うその人の魅力を取り入れていくことだ」という言葉の通り多くの出会いを生かすことが出来ていることに感謝します。
 私たちは再会の希望を持ってお互いに励まし合いながら生きていくことが大切です。私たちは出会うことによって交わりが出来、関係が深まり、共に力を合わせることが出来るからです。復活されたイエスへの信仰を共にする日々の中で、より強く生きていくことが出来るのです。
 世界情勢、特に悲惨極まりない戦争に恐れおののく私たちの信仰生活は、まるでエルサレムからエマオへ行く道と譬えられるのではないでしょうか。そして、祈りとみ言葉に照らされた私たちは、この道を歩みながら復活したイエスとの出会いを何度体験出来るでしょうか。
 心から主のご復活のお慶びを申し上げます。おめでとうございます。

4月のメッセージ_印刷用(PDF形式)




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2022.04.11 Monday
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