東横病院内でミサを捧げていた人々をきっかけとして、1958年アトンメント会が武蔵小杉に設立した教会です。


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わたしにとっての旧正月とは

トゥ神父

 春の訪れを感じる日本に、ベトナムから帰って参りました。私の母国をはじめ、多くのアジアの国々では、中国の暦に従って、テット、すなわち旧正月を祝います。その日にちは毎年異なりますが、今年は1月25日でした。私も家族と旧正月を過ごして参りました。ベトナムの空港は、今年は新型コロナウイルスのせいか、マスクを着用した人たちで一杯でした。ある程度予想はしていましたが、コロナウイルスの脅威がこれ程とは、驚いてしまいました。丁度アジア各国の春節と重なり、多くの人々の移動により一層神経質なっているようです。春節という時を何より大事に考えて家族旅行をしたり、親戚に会いに行ったり来たりするのは、日本のお正月やお盆と同じように思えます。

 ベトナム人にとっても、テットはとても大切なものです。たった数日のお正月ですが、家族から離れて海外で生活していても、このテットの時は出来るだけ母国に帰ります。そしてベトナムのカトリック信者は「今日、わたしがあなたに命じるこのことばをあなたの心に留めておけ、あなたの子孫にも、これを教えるように努め、家に居る時も、道を歩く時も、寝る時も、起きている時も、これについて語れ」(申命記6:6₋7)を通して、伝統としてテットの五日間の不可欠なミサに与り、特別な晴れやかな雰囲気の時を過ごします。


 一日目(元旦)は、「神に感謝し、新年の平和を願い祈る」
 二日目は、「生きているか死んでいるかに関わらず、
       両親、祖父母、祖先を敬い、祈る」
 三日目は、「仕事を聖化し祈る」
 四日目は、「奉献生活を送る人々の為に祈る」
 そして五日目は、「家から離れて働く人々の為に祈る」


 年末にお墓掃除や飾りなどをし、元旦のミサが終わると家族の皆でお墓参りをして祈り、一番大事な家 (普通は親の家)に集まって、共に食事をし、お年玉を頂き、ビンゴなどをします。その後に、親戚、近所、同窓会、教会のそれぞれの活動の場など、一軒、一軒を回りながら「おめでとう」という気持ちで、互いに新年を迎えられたことを祝い宴会をします。これは互いに深い交わりを目的としています。
 日本人には理解出来ない程、ベトナム人にとって、テットは大切です。ですから旧正月が遅い時は、灰の水曜日に重なる場合もあります。厳しいベトナムのカトリック教会であっても、その時には灰の水曜日を前後に移動し、旧正月を優先してお祝いすることもあります。また1960年代の南北戦争中でさえも、テットをお祝いするために、お互いに一時的に停戦した程です。この旧正月を通して「キリスト者の家庭は、教会的交わりの特別な啓示であり、実現です。」(カテキズム2204項)を実行します。これは、カトリックの家庭は愛を守り、表現し、伝える使命を身につける大切な場でなければならないということです。

 日々変化する寒さや暖かさに体がついて行けず、不安に思う中でも、少しずつ春が近づいて来る喜びを待ちわびながら、大切な使命を心に留めて生活して参りたいと思います。そして何より新型コロナウイルスの感染がこれ以上広がらないように、また感染した人々の一日も早い回復を願わずにはいられません。



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2020.02.02 Sunday
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