東横病院内でミサを捧げていた人々をきっかけとして、1958年アトンメント会が武蔵小杉に設立した教会です。


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年間第17主日


変わらない幸せ

 天気の急変や厳しい蒸し暑さによって、不安を抱きながら、苦しんでいる方も多いのではないでしょうか。この大変な時でも、生きる希望を与えられ、日々出会う人々との交わりの中で、励ましを互いに与え合うことが出来たらと心から願っています。そして、7月の最後の日曜日を迎えるに当たって「憐れみの聖母」という聖マリアの名称を保護聖人として選んでいる中原教会の私たちは、この憐れみの聖母の生き方を模範として学び、助けて頂けるように取り次ぎを願い、多くの人々が救いに導かれますよう、聖母と共に満ち溢れる恵みのうちに過ごして参りましょう。
 さて、もしも「何でも願うが良い。一つだけ叶えよう。」と言われたなら、皆さんはどんな願いことをしますか。お金が基盤にある現代社会においては、毎日一生懸命に働いている人ほど、直ぐ健康やお金などを思い付いて幸せを手に入れることが出来ると感じるかもしれません。人間の私たちは、目の前のものしか見ることが出来ません。
 ところが、今日の第一朗読の中で「自分のために長寿を求めず、富を求めず、また敵の命も求めることなく、訴えを正しく聞き分ける知恵を求めた」ソロモン王の心を、神がとても喜ばれた願い事として私たちに示してくださいました。知恵ある者はどんな時代においても、人々の前だけではなく、神の前にも認められ、祝福されるのです。そして、今読まれた福音の中の2つのたとえ話は私たちに「神の国」の素晴らしさや尊さを示し、キリスト者にとって神の国は宝であり、真珠であると教えています。
 今読まれた福音書の中で、宝を見つけた人は畑の持ち主でも、金持ちでもありません。ただ雇い人として働く者です。また高価な真珠を見つけた商人は、諸国を巡り歩いてより良い物を探し求めているのです。だから、宝を見つけた人や高価な真珠を見つけた商人は持ち物を全部売り払ってでも、その畑や真珠を買います。彼らは、神に喜ばれた者、正にソロモン王のようです。宝を見つけた人や真珠を見つけた商人を通して、イエスは彼らの態度、つまり土を掘り、真珠を探す行為という彼らの選びを評価しています。彼らは社会の基準ではない基準で選んでいるからです。そして持っているものをすべて売り、命を賭けてまで、その畑や真珠を購入する価値があるとする知恵を持っています。イエスはその知恵を、私たちに見倣うように招いているのです。
 また福音の中では喜びながら出かけて行って喜びながら帰って来ます。この気持ちが大切なのです。「持ち物をすっかり売り払う」という言葉は、恐らくキリスト者一人ひとりの命を指すものであり、自分の命をかけて手に入れる、という事です。これこそ、キリストの弟子の最高の条件でしょう。本来ならば恐れさえあるが、それを超える喜びがこの宝にはあるのです。この喜びは、社会の変化によって変わるものではありません。
 今、新型コロナウイルス感染者数が増加している中でGo Toトラベルキャンペーンという観光と経済を優先する政府の考えに、多くの人々は戸惑い、苦渋の選択に迫られ判断に迷っています。今日の福音を通して、キリスト者の私たちは、本当の宝や高価な真珠は何であるか、何処にあるかを改めて考えなければならないと思います。様々な考えがあり、変化していく現代社会においても、キリスト者にとっては、イエスが変わらない真の真珠であり、宝物です。そして、真に幸せに生きたい私たちにとっては「Go To神の国」に入ることが大切なのです。つまり、私たちにとって、イエスと結ばれ、神と交わることが最高の宝なのです。そこでは不自由さから解放され、本当の自由が与えられます。そして誰もが神の国に入るように招かれています。もちろん、神の国に入るのは死後のことだけではありません。今日の第二朗読の中の最初の言葉「ご計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、私たちは知っています。」に表されている通りです。あらゆる出来事に神の働きを見る目を持つことが出来るなら、神の国、天国は今、この時、ここにあります。
 洗礼の秘跡を通してキリスト者になった私たちは真の喜びを知って、幸せに生きているかが問われています。そして、神の国は私たち一人ひとりの手を通して実現されていくということを心に留めて、一瞬一瞬を大切に生きて参りましょう。




2020年7月26日
ハー・ミン・トゥ神父


年間第17主日_印刷用(PDF形式)





2020.07.25 Saturday
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