東横病院内でミサを捧げていた人々をきっかけとして、1958年アトンメント会が武蔵小杉に設立した教会です。


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年間第23主日


神の愛に沿った生き方

 皆さんは日常生活の中で、長い付き合いの親友や教会の仲間が、過ちを犯した時、そのことを指摘する勇気を持っているでしょうか。心の中では批判したり、裁いたりしている私たちですが、直接的には言えないことが多いのではないでしょうか。ましてや相手が悪い状況から抜け出すことを忍耐強く必死に助けることが出来るでしょうか。今の時代、仲間はずれにされたくない、嫌われたくない、面倒くさいから、と何も言わず、何もしないことが多いのではないでしょうか。これらの怖れがあると、仲間の過ちを注意することも、その友達が悪いことから立ち直るように積極的に助けることもしないのです。知らん振りしたり、無関心だったりするのではないでしょうか。
 今日の第一朗読では、エゼキエル自身の使命が神の民を断罪することではなく、神の民を回心させ、新しく生まれ変わらせる、ということが明らかにされています。そして「あなたが悪人に警告しないなら、血の責任をお前に求める」と主が言われている通り、預言者も、また私たちも、勇気を持って神の愛を伝え、罪人が気づき、立ち直る力になるための使命を委ねられます。関心がなく、知らん振りするならば、それは私たちの弱さです。そのため、人を過ちから助けるための最初の段階として、まず関心を持つことが大切です。
 更に、福音書の「兄弟が罪を犯すことがあったら…」というイエスの言葉は、その兄弟に対する真剣で誠実な関わり方を教えるものです。ですからイエスは「知らん振り」という、私たちがよく行ってしまう態度を認めません。また、裁くことも認めません。罪を犯し、過ちを犯す兄弟に対して出来る限りの努力を求め、その兄弟が立ち直るように積極的に協力しなければならない、と言われます。それは、兄弟を放っておくことは出来ない、という神の心です。
 人間は皆完全ではなく、過ちを犯すことはいくら気を付けていてもあります。悪いことや過ちが人間にありがちだからこそ、他者の過ちをそのままにしておかず、また裁くこともせず、正して助ける心を強調されるのです。この手助けに関して、イエスは一人で出来ないなら二人、三人でするようにと言われています。それでも、ダメなら教会に申し出るようにと言われました。そこで行うことも、裁くことではなく滅びを望まない神の愛に兄弟を向かわせることと言われています。
 罪はその人自身の生命を傷つけ、神の愛を破壊するものです。イエスは罪ある世界を救うために、受難と十字架への道を歩まれました。神の愛は、イエスの教えや行動を通して、罪人を責めることではなく、あくまでもその人を救い、生かすためです。神の愛は簡単に切り捨てることを望まず、むしろ悔い改めに進むために絶えず働いているのです。
 パウロは第2朗読の中で「互いに愛し合うことのほかは、だれに対しても借りがあってはなりません。人を愛する者は、律法を全うしているのです。」という大事な倫理的勧告を語られ、キリスト者の生き方として強く求められます。自分の愛に沿って生きるのではなく、神の愛に沿って人を助ける生き方をしなければなりません。だから、私たちは他者を救う努力を惜しんではいけません。人を助けるために時間を掛けてする愛を込めた指導は、人を成長させます。本当の愛こそ、悪い心をも動かし、愛からの教えは回心に導くことが出来ます。
 私たちは皆、日々の生活の中で、一人で生きるのではなく、関わりの中で成長していくものです。また「十人十色」皆はそれぞれ異なっています。私たちの愛もそれぞれです。しかし、その一人ひとりに神の愛が注がれています。神の愛は裁きではなく、迷い出た一匹を探し回る心です。私たちも神の愛を持って、周りの人に接することが出来るよう、互いに受け入れあい、助け合って、共に心を成長させていきましょう。
 今日は「被造物を大切にする世界祈願日」です。日本の台風をはじめ、北朝鮮の大雨による炭鉱崩壊、中国の大洪水や米カリフォルニア州の山火事など、世界各地の異常気象は、まさに神に愛されている筈の自然環境が破壊されつつある現代です。今こそ、地球温暖化を最重要かつ緊急課題として見直し、貧しい人々の叫びへの関心を喚起すると共に問いかけています。私たちと一緒に生きている小さな命の声によく耳を傾け、大切にしていきましょう。そして、台風への脅威と共に猛烈な暑さで疲れが出る残暑の時期は、心身共に穏やかに過ごして頂ければ、と心から願っております。


年間第23主日_印刷用(PDF形式)


2020年9月6日
ハー・ミン・トゥ神父

2020.09.06 Sunday
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