東横病院内でミサを捧げていた人々をきっかけとして、1958年アトンメント会が武蔵小杉に設立した教会です。


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年間第27主日


心の実り

 朝夕の秋らしい気配に季節の変化を感じて、私たちの心も爽やかで新しくなるような気がしています。教会典礼においては「ロザリオの月」である10月を迎えました。日々のロザリオの祈りを通して、新型コロナウイルス感染症の終息を一刻も早くと願っています。聖母を模範として倣い、神の愛・良い知らせである福音がすべての人々の心に届き、救いの喜びに満たされますよう、ひたすら祈りましょう。

 さて、毎日テレビをつけると、明るく嬉しいニュースというより感染者増加のコロナ禍、自然災害や殺人事件に関する悲しいニュースが多い気がします。その中で、自分の欲望を満たすための信じられないような殺人事件が相次いで起きているように思い、気になっています。どんな殺人事件も、直接関わっていない私たちでさえ、その残酷さに怒り、赦すことができないと心から苦しんでいます。ましてや愛する大切な人が犠牲になった家族の悲しみ、怒りは一体どれ程大きいものでしょう。想像もできません。
 今日の福音書を通して、私たちの多くは福音書に登場した農夫たちの残虐行為が頭から離れないのではないでしょうか。なぜなら農夫たちは送られた僕(しもべ)を殺しただけではなく、ぶどう園の主人の大切な息子さえも殺したからです。本当に生々しくとても残酷な出来事でした。
 私たちは、農夫たちの敵意と残酷さに目を留め、彼らのひどいやり方に注目するかもしれません。しかし、ぶどう園の主人を通して、イエスは私たちに「家を建てる者の捨てた石、これが隅の親石となった。これは、主がなさったことで、わたしたちの目には不思議に見える」という予め聖書に書かれている言葉を引用し、人間の思いを超える豊かな憐れみ深い神の寛大な心を仰ぎ見ながら、神の愛による働きを信頼するように呼びかけているのです。
 第1朗読のイザヤの預言では「イスラエルの家は万軍の主のぶどう畑」とたとえられ、イスラエルは神に選ばれ大切に導かれ、神の愛がどれ程イスラエルに注がれていたのかが明らかにされています。しかし、神の愛に応えないイスラエルは良い実りの代わりに、酸っぱいぶどうを実らせました。つまり「主は裁きを待っておられたのに、見よ、流血。正義を待っておられたのに、見よ、叫喚」と、イスラエルは神の愛に背いて生きていたのです。
 この神の愛は福音書の中で、ぶどう園の主人の姿を通して、より明らかにされています。主人はご自分の大切なぶどう園を農夫たちに任せ、収穫を受け取るための使いたちが打ち殺されても、忍耐と希望を持って、最愛の息子までも送ってくださいました。この最愛の息子は、正にイエス・キリストです。しかし、人間の醜さは、人間には止めることはできず、イエスを殺してしまいました。この人間の醜さを消すためには、神の平和にすがるしかありません。このぶどう園の主人は私たちの父である神です。イエスの死は、人間の目には無駄で愚かな生き方に見えるかもしれませんが、神の計らいによって、実り豊かな生き方へと命への道を開いてくださったのです。
 今日の福音書のぶどう園の農夫たちは、かつてはイスラエルの民のたとえでしたが、今は私たち一人ひとりにたとえられます。私たちはただ表面的な綺麗ごとではなく、自分の心の奥に届けられる神のひそかな呼びかけや働きかけに、素直に応じることができるかどうかが求められています。このぶどう園である私たち一人ひとりをいつも愛し、大切にしてくださる主人である神に感謝しましょう。主につながるぶどうの枝であることを忘れずに、今の自分の生き方を省み、神のみ旨に従って生きることこそが大事です。真心を込めてぶどう園を準備した主人の配慮を忘れてしまったら、結局は私たちに実りはもたらされません。
 第2朗読にもあるように「何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めるものを神に打ち明けなさい」というパウロの勧めを心に刻みながら、主としっかりとつながり、一人ひとりに主から与えられている財産・タレント・可能性・また自分の命を大切にしていきたいと思います。そして、神に応えて日々相応しい実を結び、人々の救いを心から祈るものとなりますように働きましょう。十字架上のイエスの姿に励まされた私たちの働きに、神の限りない愛が注がれる事を信頼して生きて参りましょう。

年間第27主日_印刷用(PDF形式)


2020年10月4日
ハー・ミン・トゥ神父





2020.10.03 Saturday
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